大阪府舞踏教師協会 技術局長 市川登喜雄

本年度の捺印研修会はコロナウイルス感染拡大を受けまして定時総会が紙面での議案承認をお願いする形となりましたので研修会も講義資料をお読みいただきホームページにアップする動画を見ていただくことで受講したこととみなすように理事会で決まりました。

会員の皆様にはぜひ動画の方も併せてご覧いただきますようお願い致します。

今回のテーマはタンゴです。意外と勘違いされやすいと思われるポイントを紹介します。

ページ最下部に感想フォームをご用意しておりますので、よろしければ受講の感想をお送りいただければ幸いです。


ポイズとホールド
私は最近ステップを教えるときに片方の手首をもう一方の手でつかんでだらりと下げた姿勢で動くように指導しています。

 

年配の方を指導する場合は(タンゴに限らず)最初は左手を下げて(ふともものあたり)、慣れてきたら胸のあたり、十分に慣れてきてから口ぐらいの高さの順にあげていきます。いきなりホールドを挙げることで腕や肩でバランスをとる癖がついてしまいます。体(正中線)の移動に合わせてステップする習慣をつけてもらいたいと思います。

タンゴホールドの右手はスイングダンスよりカフスひとつ分深くなります。(下写真参考に)

足の位置はつま先をそろえた状態から1/8左に回転します。(男子は右足を後方へスリップ・女子は左足を前方へスリップ)骨盤をさらに左に回転させることで正しいコンタクトを生み出すことができます。ボディ(胸郭)はスイングダンスよりお互いの右寄りになっています。(男子の右手がスイングダンスより深くなる理由はここにあります)
プロムナード・ポジションはクローズド・ポジションから女子が足を1/4右に回転させたポジションです。この時男子は左に回転させていた骨盤と胸郭を約1/4右に回転させます。

 

プログレッシブ・リンクの1歩目で男子は体重が乗り切る前に右への回転を始めます。女子は右足ボールで回転を始めますが決して突っ張らないように注してください。2歩目で男子右足PPで横少し後ろに・女子左足PPで横少し後ろにと書かれているのは決して横に移動するという意味ではありません。この時女子は上体を余分に右に回転させないように注意してください。


ウオークとCBMP
平成23年版テキストの100ページに「ウオークは回転しないで踊られるか、またはリバース系フィガーに続けられる場合は、左へカーブして踊られる。」とあります。

アレックス・ムーア氏のリバイズド・テクニークの時にはこのような表現はなく全てのウオークは左にカーブするといわれていましたがガイ・ハワード氏のテキストでは初版本からこの表現が見られます。平成25年の改訂版でこの表現はなくなりました。

2歩のウオークに続けてプログレッシブ・リンクを踊るときの3種類のダイレクションの作り方をご紹介します。3人のコーチャーから3通りの踊り方を指導されたときのものです。

 
1. 壁に面して立ち左へカーブしてウオークを2歩踊りプログレッシブ・リンクを行う方法。
2. 壁斜めに面して立ち回転しないでウオークを2歩踊りプログレッシブ・リンクを行う方法。
3. 壁に面して立ち回転しないでウオークを2歩踊りプログレッシブ・リンクを行う方法。

どの方法を使用するかは皆さんの選択にお任せします。

CBMPについては平成25年版テキストの9ページの表記を引用します。

*Contrary Body Movement Position(コントラリー・ボディ・ムーブメント・ポジション)CBMP
 ステップする足の位置は、他方の足のライン上に前方または後方となり、外見はCBMを使って行ったように見えるが、体の回転はない。

 
注目していただきたいのは他方の足のライン上という表記です。

CBMPは足のラインをアクロスしてステップすると理解しておられる方が少なからずおられるように思います。パートナーと一緒にイン・ラインでCBMPに踊るときは決して足のラインをアクロスしないように注意してください。

タンゴではパートナーと一緒にイン・ラインで踊る場合、CBMPは、左足でのフォワード・ウオーク、または右足でのバックワード・ウオークの大部分で用います。

すべてのOPへのステップではよいラインとコンタクトを確保するためにCBMPが用いられます。

CBMPに“アクロスして前進”は、他方の足のラインを充分アクロスして足を移動させて進む
このステップはPPの場合のみ適用される。(平成25年版テキスト9ページより)
   
男子の後退ウオーク

男子の後退ウオークではフォワードポイズにすることで、前足のトウではなくヒールが床から離れるステップがいくつかあります。

1. バック・コルテの第1歩を踊るときの右足
2. オープン・リバース・ターン・レディ・イン・ラインの第3歩を踊るときの右足
3. フォーラウェイ・プロムナードの第4歩を踊るときの左足

 


注意してほしいフィガー
1.チェイス

男子の3歩目4歩目のフットワークはBH、女子の4歩目はほとんど足の移動はない
男子の5歩目もほとんど足の移動はなく体の回転を止めない。


 
*ここからは、本年1月23日に行われた全ダ連資格認定委員会指定講習会で説明された内容の要旨を紹介してあります。教師試験を受けるまたは受けさせるときは参考にしてください。

 ODTA2020捺印研修会講習資料2
2019年度全ダ連資格認定委員会指定セミナー(2020年1月23日)
合格基準点は70点、基準点(A60点・M55点・LF50点)からの加点方式

 
1)ソロ・デモンストレーション
*ソロデモの最後は必ず静止する事、進行の「はい、元に戻ってください」を聞くまで動かない。(スタンダードの前進は体重を乗せる。後退はポイント)
*最後まで止まらずに動くこと。(既定のルーティンを半分程度しか踊れなかった場合、5点減点(基準点が55点になる)
注:司会の「はい、元に戻ってください」を待たずに戻ると0点になります。間違っても途中でやめないでください。
*ラテンのスタートはクローズ・ホールド
*メンバー以上のソロ・デモンストレーションは種目ごとに受験生がLODを指定する。
*試験で使用するカウントは必ず英語で言う
*スタンダード:次の4項目について良いは5点、優秀は10点の加点をする。
フットワーク・ライズ&フォール
 回転量&ダイレクション
 CBM&スウェイ
 バランスその他
*ラテン:  次の4項目について良いは5点、優秀は10点の加点をする。
フットワーク・ライズ&フォール
 回転量&ダイレクション
 ボディアクション
 バランスその他

 
2)リーディング又はフォローイング(カップルダンス)の審査項目
スタンダード:音楽的要素
 ポイズ・フットワーク・CBM・スウェイ等
 リード&フォロー・ムーブメント
 フィーリング(種目のパーソナリティー)
ラテン:   音楽的要素
 ポイズ・ボディアクション
 リード&フォロー・ムーブメント
 フィーリング(種目のパーソナリティー)

 
3)口頭試問
 各種目2問中1題出題される。
 即座に答えられたら100点
 誘導して答えられたら70点
 答えられなかった場合、ソロデモの中から1題質問して正解なら50点

 
4)筆記試験
 回答は鉛筆で(風適法の代わりにラテンの学科試験が加わりました)

 
5)合否の結果は1か月以内に郵送で届く。本部に問い合わせをしない。


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